よくあるご質問

手術の仕組み・安全性について

Q. ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)とは何ですか?ロボットが自動で手術を行うのですか?

いいえ、ロボットが自分で判断したり自動で動いたりすることはありません。医師が操作する「手術支援システム」であり、専門の訓練を受けた術者が操作席(サージョンコンソール)に座り、内視鏡と鉗子を遠隔操作して行う低侵襲手術です。

Q. 従来の腹腔鏡手術や開腹手術と何が違うのですか?(メリットは何ですか?)

最大の違いは、ロボットの鉗子が持つ「手首以上の関節の自由度」と、医師の手の震えを消す「手ブレ補正機能」です。また、高精細な3D立体画像により患部を拡大して見ることができるため、狭い場所でも精密な操作が可能です。小さな切開で行うため、開腹手術に比べて傷が小さく、術後の痛みや出血が少なくなる傾向があります。

Q. デメリットや限界はありますか?

ロボットの鉗子には触覚がないため、術者の熟練した経験と訓練が必要です。また、すべての方に最適な手術とは限らず、病状や過去の手術歴などによっては、通常の腹腔鏡や開腹手術の方が安全と判断される場合もあります。

Q. 安全性はどのように担保されていますか?途中で開腹手術に変更されることはありますか?

認定・訓練を受けた医師と多職種チーム(麻酔科医、看護師、臨床工学技士など)で安全管理を行います。ただし、どのような手術でも出血や周辺臓器損傷などのリスクはゼロではありません。患者様の安全を最優先するため、手術の途中で開腹手術や腹腔鏡手術へ変更する可能性もあります。

Q. 機械の故障や停電が起きたらどうなりますか?

機器の日常点検と消耗品管理を徹底しています。万が一の停電時には、内蔵バッテリー(UPS)や病院の非常用電源が即座に起動し、手術を継続できる体制が整っています。機器の不具合で復旧が見込めない場合は、安全にマニュアル操作で機器を外し、別の術式(腹腔鏡や開腹)へ切り替えて対応します。

対象疾患・適応について

Q. どのような病気・手術が対象ですか?

健康保険の適用がある対象術式を中心に、病気ごとに適応を判断します。現在、消化器外科(胃がん、直腸がん、結腸がん、肝胆膵など)をはじめ、泌尿器科(前立腺がんなど)、婦人科、呼吸器外科など多くの領域にロボット手術の適応が広がっています。

Q. 誰でも受けられますか?年齢制限はありますか?

年齢のみで可否が決まるわけではありません。一般的に開腹手術や腹腔鏡手術に耐えられる体力があれば、高齢の方でも候補になります。ただし、既往手術による強い癒着、重篤な心臓・呼吸器疾患などの併存疾患、病変の位置や広がりによっては、別の術式が推奨される場合があります。最終的な適応は担当医が判断します。

費用・保険制度について

Q. 費用はどのくらいかかりますか?保険は適用されますか?

国が定めた保険適用の対象術式であれば、健康保険(原則13割負担)で治療が受けられます。自己負担額は通常の腹腔鏡手術とほぼ同等ですが、入院日数や病気の種類によって総額は変動します。

Q. 高額療養費制度は使えますか?

はい、保険診療であれば高額療養費制度の対象となります。事前に「限度額適用認定証」を申請して窓口にご提示いただくことで、月ごとの支払いを所得に応じた上限額に抑えることができます。

手術後の経過・生活について

Q. 入院期間はどれくらいですか?

術式や個人の回復状況によって異なりますが、身体への負担が少ないため、開腹手術に比べて入院期間が短くなる傾向があります。多くの場合、術後7日〜14日程度で退院可能です。

Q. 傷跡や痛み、退院後の日常生活への戻りはどうですか?

小さな穴を数か所開けるだけですので、開腹手術より傷跡が目立たず、痛みや回復面で有利な傾向があります。退院後の散歩やデスクワークなどは早期に再開可能ですが、激しい運動や重い荷物を持つ作業などは、担当医の許可が出るまで(1ヶ月程度)は控えていただきます。

Q. 再発率や治療成績は、ロボット手術のほうが良いのですか?

一律にはお答えできません。病気の種類、進行度、術式ごとに異なります。当院では、患者様の状態に合わせた具体的な治療成績や期待される効果について、外来で個別に詳しくご説明いたします。

デュアルコンソールと担当医について

Q. 野田総合病院に導入された「デュアルコンソール」とは何ですか?どのようなメリットがありますか?

操作台(コンソール)が2台あるシステムです。2人の医師が全く同じ3D立体画像を共有でき、手術中の役割を瞬時に交代することができます。これにより、熟練の指導医が若手医師を安全に指導すること(プロクター体制)ができ、患者様にとっては複数の医師による常時監視下での「より安全な手術」が提供されるという大きなメリットがあります。

Q. 手術をする医師の経験や資格は大丈夫ですか?

ロボット支援手術は、学会が定める厳格な教育プログラムを修了し、所定の認定資格(プロクター等)を取得した訓練された医師のみが執刀します。

受診・相談の手続きについて

Q. セカンドオピニオンは受けられますか?

可能です。通常、現在の主治医からの紹介状(診療情報提供書)と検査資料をご準備いただく必要があります。通常の外来に受診していただき、相談に乗らせていただきます。

Q. 家族にも説明してもらえますか?

はい。原則として患者さん本人の同意を得たうえで、代表のご家族に同席いただき、一緒に病状や治療方針のご説明を丁寧に行います。

Q. ロボット手術の相談をしたいのですが、受診の手順を教えてください。

かかりつけ医からの「紹介状(診療情報提供書)」をご持参いただくとスムーズです。ただ、特に紹介状なく受診し相談いただくことも可能です。また、スムーズなご案内のため、事前の外来予約をお勧めいたします。ただ、予約無く、通常通りの外来で診察・相談に乗らせていただくことも可能です。